スポンサーサイト

--.--.-- (--)
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

模造品2

2013.02.18 (Mon)
模造品の続き。
お姉さまを登場させてみたかった。
けどお姉さまらしさが表現できなかった。どうしてこんなに一人で喋らせてしまったんだ……
またもや軽いB/L表現が含まれています。







もしもアビゲイルが自分のクローンと出会ったら。その2
~圧倒された出会い編~

「確かにあの時好きに使えば良いと言ったが、これは……」

 アビゲイルは徹夜明けで痛む頭を抱えた。頭痛が更に増した気がする。
 久しぶりに引きこもっていた部屋から出てみれば、居間のソファーの上で組み敷かれている自分と全く同じ姿のそれ。
 組み敷いているのはやはりというべきかケールではあるが、本物か否か。
 更に、部屋の出入り口に背を向けて座っている銀髪の女性がティータイムを楽しみながらその様子を見ている。

「今お目覚めとは、大層な御身分だな」

 ティーカップを置いてこちらを向いた彼女はニヤリと笑っていた。

「まあいい、その顔が見たかった」

 誰だ。全く知らぬ顔とは言い切れないが、知り合いにこんな女性はいなかったはずだ。

「つかぬ事を聞くが……」
「関係ない事なら聞くな。お前はこれが気にならないのか?」

 ついと示す先にはあまり見たくない二人の男が絡み合う姿。気にならないと言えば嘘になるが、気にしたくないというのが本音だ。

「お前のクローンを作った後にケールのも作ってみたんだが、どうにもケールがアビゲイルに引っ付いて離れなくてな。目を離した隙に押し倒す。口説く。」
「クローン……?」

 全く同じ姿を模倣することだろうか。そんな技術があるのは帝国しかないが、帝国に知り合いなどいるはずもない。
 ならばこの女性とは初対面であるだろう。にもかかわらずこちらの名前を握られているというのはどういうことか。

「暫くは見て愉しんでいたが、飽きてな。せっかくだからお前達にも見せてやろうと思ってわざわざ来てやったんだ。感謝くらいしたらどうだ」

 どうしてそこで感謝しなければならないんだ。アビゲイルが顔を引きつらせる度に彼女の機嫌が上昇していくのが分かって複雑な気持ちになる。
 こういうのを愉しむ性格には覚えがある。面白いことをより面白く───まさに、アビゲイルのことだ。

「しかし、ケールは怯えて隅で丸くなるだけで面白味がない」

 どうやらケールの方も偽物らしい。ほっと溜息を吐いて部屋を見回せばカーテンが異様に膨らんでいる場所があった。
 ずっと偽物同士の絡みを見せられていたのだろう、ケールはカーテンの陰で顔を真っ赤にして泣いていた。

「……アビゲイルの初めては僕がもらう予定だったのに、僕の偽物に汚されるなんて!でもやばいエロい。あのお姉さんは怖いけどもっと近くで見たい。でもやっぱ怖い!」

 恐ろしい事を聞いてしまった気がして、アビゲイルはすぐにその記憶を抹消した。
 しかしそのアンテナは飾りか。アビゲイルはケールをどつきたい衝動に駆られた。アンテナを使えば本物か偽物かくらいの区別は付きそうなものだ。しかも自分の偽物がいるならアビゲイルも偽物だとは思わなかったのだろうか。

「で、私の反応を見て愉しんだ、というわけか」
「ああ、そうだ」

 満足気に頷く彼女に取れる戦法は一つ。諦めることだけだ。考えを放棄するとも言う。

「……もう、いい。なんで貴女がここにいるかだとかどうやって名前を知ったかだとか、どうでもいい。
 だからせめて名前くらいは教えてくれ」
「なんだ、名乗ってなかったか?
 ジョゼット=ディノワールだ」

 やはり知らない名だった。ディノワールには聞き覚えはあるが、どうにも思い出せない。


「今日のところは一先ず帰らせてもらう」

 紅茶を飲み干し、凛とした動作で立ち上がったジョゼットをぼんやりと玄関まで見送ったアビゲイルは、今度はケールを正気に戻さねばならないと居間に戻る。
 しかし、途中でピタリと動きを止めた。嫌な予感がする。

「まさか、ね……いやいや、まさかね!?」

 駆け込んだ居間には、思った通りの光景。未だに絡み続けるアビゲイルとケールのクローンがソファーの一つを占領していた。
 最悪な事に、カーテンの裾からチラチラと顔を出すケールの姿も見える。

「クローン二体を置いて帰られても困るんだが!」
 一体どうしろと言うんだ。

 アビゲイルの叫びはジョゼットには届かなかった。
スポンサーサイト
トラックバックURL
http://ab1555.blog.fc2.com/tb.php/8-4631f733
トラックバック
コメント
何と言う自由な姉!いや、やらかしそうですけど!w

あ、クローンはほら…核を探してやってください
どこに埋め込まれてるかわかりませんけど、さぁ、ほら

身体検査の時間です(ニヤニヤ

皇帝 | 2013.02.18 15:23 | 編集
>皇帝様
≫何と言う自由な姉!
ノリノリで書いてたら、こんな性格になってしまいました。ごめんなさい。
……普通に傍観させる予定だったのに。

≫身体検査の時間
そ、そんなこと鍵を掛けてもココでは書けません!
アンドリューに4人纏めて串刺し/にされるのがオチになるからです(マテ
もしくはアンドリューが2体纏めて相手にしそu(ry
緑 | 2013.02.18 18:51 | 編集
管理者にだけ表示を許可する
 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。